院長挨拶・院長略歴
院長挨拶
医療法人社団安津会.前田産科婦人科医院の理事長・院長を務めております前田津紀夫です。皆様に少しでも納得のいく素敵な分娩をしていただけますように、当院職員とともに日夜お手伝いをしております。
前田産科婦人科医院は平成5年にこの西焼津の地に産声を上げました。それまで長い間この場所で「福田産婦人科」として分娩を扱っておられた福田鉄雄先生の後を引き継ぎ、焼津市はもとより静岡県中西部地域(志太榛原地域)全域の女性に安全で安心な分娩環境を提供することを目的に設立されました。
日本における分娩は母子にとって世界一安全と言われています。周産期死亡率も母体死亡率も先進国の中でトップクラスを走っています。そのような分娩環境が当たり前ととらえられ、ともすれば安全に対する配慮を疎かにするような風潮が昨今医療提供者側にも妊婦さん側にも見られるのは残念なことです。われわれは、医療安全を第一の目標に掲げ、科学的な視点を忘れることなく皆様の安全な分娩に寄与したいと考えています。
一方、妊娠・出産というイベントが女性の一生にとってとても大きな、そして大事なものであることも言うまでもありません。安全が達成されることが大切である反面、暖かみのある人間らしい分娩環境を整えてあげることも我々の大事な使命だと考えています。少しでもアットホームな気分で気持ちよく分娩周辺の時間を当院で過ごしていただけるように、全ての職種の職員が一生懸命取り組んでいきたいと思います。
乳幼児虐待、産後のメンタルヘルスの問題など周産期の世界は現在大きな課題を抱えています。産科医療機関も「妊婦さんを安全に分娩させたら完了」ということではなく、妊婦さん達に対する産後の支援についても考える時代になったといえます。医療法人社団安津会では医療を担当する前田産科婦人科医院に併設して主として妊婦さんの産後を支える施設「繭のいえ助産院」を開設致しました。このような取り組みは全国各地の仲間達によって具体化してきております。産後の皆さんが子育てで行き詰まり精神的に追い詰められることのないように、行政関係諸団体の協力も得ながら、産後ケアの充実にも注力していきたいと考えています。
前田産科婦人科医院での出産、そしてその後のお子さんとの生活が皆様の幸せに結びつきますように。乳幼児虐待に及んでしまうお母さん達を一人でも減らすことができますように。このような思いが実現することを願ってやみません。
院長履歴
- 本籍
- 京都府宮津市
- 学歴
- 西独 Hamburg市の小学校(学校名不詳)
- 西独 Dusseldorf市 Katholische Volksschule am Paulusplatz
- 西独 Dusseldorf市 Humboldt Gymnasium
- 京都府宮津市立宮津小学校
- 大阪府豊中市立桜井谷小学校
- 大阪府豊中市立第三中学校を経て
- 昭和47年 神戸市立本山中学校を卒業
- 昭和50年 神戸市・私立灘高等学校卒業
- 昭和50年 東京大学理科Ⅰ類入学・同年中途退学
- 昭和51年 東京大学理科Ⅲ類入学
- 昭和57年 東京大学医学部医学科を卒業
- 職歴
- 東京大学医学部附属病院産婦人科研修医
- 国家公務員棟共済組合 稲田登戸病院産婦人科 医員
- 東京大学医学部 文部教官助手
(この間、社会保険中央総合病院、東京厚生年金病院、公立学校共済組合関東中央病院、茨城県立中央病院、関東労災病院等の非常勤医を併任) - 藤枝市立志太総合病院 医長を経て
- 平成5年 焼津市に前田産科婦人科医院を開業
- 資格
- 昭和57年5月27日医師国家試験を経て医師登録
- 母体保護法指定医師
- 日本産科婦人科学会認定専門医
- 公的役職等
- 公益社団法人 日本産婦人科医会 常務理事 医療推進委員会担当
- 産婦人科診療ガイドライン産科編・婦人科外来編 医会側調整役
- 公益社団法人 日本産科婦人科学会 運営委員会 委員、医療改革委員会 委員、児童虐待防止のための女性支援委員会委員
- 公益社団法人 日本医師会 有床診療所委員会委員
- 公益財団法人 日本医療機能評価機構 産科医療補償制度 原因分析委員会 委員、産科医療補償制度 再発防止委員会 再発防止プロジェクト委員
- 全国有床診療所連絡協議会 常務理事
- 一般社団法人 静岡県医師会 母体保護法指定医師審査委員会 委員、学校保健対策委員会 委員、母子保健対策委員会 委員
- 静岡県産婦人科医会 総会議長
- 焼津市医師会 副会長
- 静岡県周産期医療協議会 委員
- 全日本医師卓球連盟 理事
- 東日本医師卓球連盟 副会長
- 賞罰
- 平成22年 厚生労働大臣表彰(産科医療功労者)
- 平成28年 ひまわり褒章 受章